池袋居酒屋 震災、3月の経済活動に影響 自動車から居酒屋まで
東日本大震災が経済活動に甚大な被害を与えたことが、主要産業が25日発表した3月の生産、販売統計で裏付けられた。被害が大きかった東北電力管内の産業向け大口電力は史上2番目の減少を記録。電力不足や工場の被災などで自動車各社の生産は軒並み記録的な減少となった。全国に広がりをみせた行楽や消費自粛の動きはサービス産業を直撃し、外食業界の3月の売り上げも大幅に落ち込んだ。
3月の電力需要実績(速報)によると、大口電力供給は東北電力が前年同月比30.1%減の15億6700万キロワット時、東京電力は史上3番目の減少となる6.3%減の213億キロワット時だった。
工場の被災や電力不足などで操業休止を強いられた自動車各社の国内生産台数は、トヨタ自動車が前年同月比62.7%減となったのをはじめ、日産が52.4%減、ホンダが62.9%減となるなど軒並み大幅にダウン。半導体の供給不足により大きな影響を受けた薄型テレビなど民生用電子機器も3月の出荷が前年同月比24.3%減の2792億円と、約4分の1に減少した。
サービス産業では3月の外食産業売上高が前年同月比10.3%減と、統計を集計し始めた1994年以降で最大の落ち込みとなった。店舗の被災や電力不足で営業日数や開店時間が短くなったことに加え、居酒屋やパブなどでは、新年度の歓送迎会の自粛ムードが広がるなか、大口の予約が相次いでキャンセルされた。わずかに牛丼チェーンなどが前年実績を確保するにとどまった。
こうしたなか、スーパー業界は売り上げの増加を記録した数少ない例となった。震災によりカップ麺や飲料水、乾電池など防災関連商品の需要が拡大したことに加え、買いだめの動きも出て、3月の全国スーパー売上高は既存店ベースで前年同月比0・3%増と2カ月連続で増加した。
トップページ | 池袋居酒屋 ほっかいどう経済NEWS:道内4月、震災倒産4件 観光業など打撃 /北海道 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント